日本語教育能力検定試験に4か月で合格した独学勉強法
2019年度日本語教育能力検定試験(試験日:2019年10月27日)を受験しましたが、それまでに取り組んだ教材をまとめました。
学習期間
6月2日の英検1級1次試験の後からの5か月間を想定していましたが、2次試験対策と同時並行は無理でした。。。
ということで、7月8日から約4か月間の学習期間となりました。
学習教材一覧
学習に使用した教材の一覧を紹介します。大きく分けるとアルクの合格パックと過去問の2種類を使って学習しました。
アルクの合格パック2019
下記一覧がセットになっています。これに加えて、願書も郵送してくれます。決して安い教材ではありませんが、教室に通ったりせず自分のペースで進められますし、とにかくテキストを進めればよいので何をやるべきか迷うこともないだろうとこれを選びました。
・通信講座 NAFL日本語教師養成プログラム
・DVD 日本語教育能力検定試験パワーアップ特講
・増補版 日本語教育能力検定試験 合格するための問題集
・日本語教育能力検定試験に合格するための用語集
・改訂版 日本語教育能力検定試験に合格するための記述式問題40
・平成30年度日本語教育能力検定試験合格するための本
通信講座 NAFL日本語教師養成プログラム
以下の内容が1セットになった通信講座です。各メインテキストの最後には確認テストがあり、アルク受講生専用サイト「テストコ」で解答して合格点を超える必要があります。また、郵送にて提出する記述式問題も2回分あります。開始から1年以内に24回分のテストと記述式問題2回分のすべて合格点を超えると修了証が発行されます。
・メインテキスト24冊
・記述式問題添削2回分
・関連CD7枚、DVD1枚
・重要キーワード集300
・試験対策問題集1冊
・模擬テスト1回分
DVD 日本語教育能力検定試験パワーアップ特講
「日本語教育能力検定試験」の出題区分ごとにポイントを絞って解説されているDVD教材です。
増補版 日本語教育能力検定試験 合格するための問題集
5つの出題区分・聴解問題・記述式問題ごとに演習問題がまとめられている緑表紙の問題集です。5つの区分と聴解問題は4回分、記述式は17題です。NAFLのテキストと用語集で学んだ内容を定着させるのに用いました。2019年8月に新版(オレンジ表紙)が出ています。
増補版
(参考)新版
日本語教育能力検定試験に合格するための用語集
出題区分ごとに重要な用語がまとめられています。NAFLのテキストの内容を再確認するためと試験前の最終確認に用いました。2019年6月に改訂版が出ており、内容の加筆修正ということなのでより最新の情報になるのではないかと思います。
改訂版 日本語教育能力検定試験に合格するための記述式問題40
前半に講義編として記述式問題の解き方や注意点がまとめられており、後半に全40題の例題が収録されています。普段原稿用紙に400字を書くようなことはないので、どのように書けばよいのか分かりやすく非常に役立ちました。
平成30年度日本語教育能力検定試験合格するための本
日本語教育能力検定試験はどのような試験なのか、どのような問題が出るのか例題も含めて掲載されていて、試験の概要がわかる雑誌です。アルクの合格パックを購入したので少し古いものを読みました。昨年と同様であれば2020年度版は12月中旬に出るのではないかと思います。
平成30年度版
(参考)2020年度版
過去問(平成29年度・平成30年度)
どのくらいの力がついているか確認し、試験形式に慣れるために2回分の過去問を購入しました。解説は掲載されていないため、解説がまとめられているサイトを探して復習しました。
平成29年度
平成30年度
(参考)令和元年度
学習の流れ
7月~8月
この期間はとにかく「NAFLのメインテキスト」を進めました。後半の2か月はできるだけ多くの問題を解く時間に使いたかったので2か月で全テキストを終わらせる必要がありました。7月8日から8月31日まで8週間なので、24冊÷8週間=週3冊がノルマとなりました。
朝5時起きをしたり、仕事の前や昼休み、夜9時以降などできる限りの時間を使い進めました。基本的に流し読みをして、最後の確認テストはテキストを振り返りつつ解きました。実際は2日ほどオーバーしてしまいましたがほぼ予定通り終了しました。
9月~10月
9月最初の週はNAFLの記述式問題2題を進めました。時間は気にせずテキストやネットなどで調べながら書き上げました。NAFLの添削はただ単に模範解答と点数が返ってくるだけではなく、個々の解答に対してコメントをつけて添削してもらえます。どのような内容をどのような構成で書けばよいのかわからなかった自分にとって、この添削サービスは非常に良かったです。
記述式を提出し終わり「日本語教育能力検定試験に合格するための用語集」を使って知識の定着をしていきました。しっかり読んだので2週間ほどで2周通読しました。
一通り用語集を終えた後は、ひたすら問題を解いていきました。 「NAFLの試験対策問題集」「増補版 日本語教育能力検定試験 合格するための問題集」の順に進めました。合格するための問題集は結構ボリュームがあり、この2つの問題集を解き終えた時点で試験まで残り2週間ほどになっていたので、それぞれ1周しかできませんでした。
問題集と並行して「改訂版 日本語教育能力検定試験に合格するための記述式問題40」も進めました。全40の例題すべてをノートに書き写し、解答の構成や1文何文字程度書いているかなどを確認して、実際に書く際の目安を探りました。本当は問題集や過去問の解答も書き写しをしたかったのですが、時間が足りずできませんでした。
最後の締めとしてNAFL模擬テストと過去問に取り組みました。ここまでの学習でどのくらい力がついているのか、どのくらいの時間配分にすればよいのかを意識しながら解きました。過去問に関しては2回ずつ解き、試験Ⅱの聴解問題のみさらにもう1回解きました。すべてのテストで時間内に解き終わり、合格ラインと言われる7割程度の正解率だったので、少し安心して本番を迎えることができました。
まとめ
以上が2019年度日本語教育能力検定試験までに取り組んだ内容です。かなり詰め込みでやらざるを得ませんでしたが、本当は5月くらいから半年程度かけてじっくりと進めたほうが良いと思います。英語学習をしていたから知っていた用語などもあり、このおかげで楽しく進められましたし理解しやすかった部分もいくつかありました。
今後受験される方の参考になれば幸いです。ご質問等あればコメントやTwitterでお知らせください。