2019年度日本語教育能力検定試験

LEO

先日、2019年度日本語教育能力検定試験(試験日:2019年10月27日)を受験しました。2020年から挑戦することに関連するためなんとしてでも合格する!とかなり集中して取り組みました。

日本語教育能力検定試験とは

日本語教育に携わるにあたり必要となる基礎的な知識や能力があるかを問われる検定試験で、公益財団法人 日本国際教育支援協会が実施しています。日本語教師になるために必須ではありませんが、国内の日本語学校における採用条件の1つとなっていることが多いです。試験は年に1回開催され、受験資格は特になく、誰でも受験することができます。

試験内容

試験は9:00~16:40のほぼ一日にわたります。これは休憩時間も含まれますので、試験時間だけ考えると合計で4時間です。また、下記の3区分に分かれています。

試験Ⅰ

日本語教育の実践につながる基礎的な知識が問われます。
試験時間は90分、配点は100点、すべてマークシート式です。

試験Ⅱ

試験Ⅰで問われる基礎的な知識や試験Ⅲで問われる基礎的な問題解決能力に関連した音声による聴解問題です。
試験時間は30分、配点は40点、すべてマークシート式です。

試験Ⅲ

現場対応能力につながる問題解決能力が問われます。
試験時間は120分、配点は100点、80点分がマークシート式、残り20点分は記述式です。

試験までに取り組んだ教材

下記に試験までに取り組んだ教材をまとめました。

試験の流れと感想

試験開始まで

試験会場は大阪大学 豊中キャンパスでした。自宅からは電車で約1時間程なので、移動中は用語集を確認しながら会場に向かいました。会場の最寄駅から少し歩きますが、ほかの受験者の方で流れができており迷うことはありませんでした。
昼食等は自宅近くのコンビニで事前に買っていきました。きちんと探したわけではありませんが、駅からの道には見当たりませんでしたし、会場でバタバタしないように事前に用意しておいたほうがやはり良いかなと思います。

試験Ⅰ

着席時間から解答開始まで20分ありますが、その間に試験官より注意事項等の説明や受験者の確認がありました。他の試験でもあるように「机の上には筆記用具と受験票だけ」「携帯電話等の電源を切る」に加えて、「置時計はダメ(アラーム機能なしでも)」「上着・ひざ掛け・クッションを使う人は個別に確認、あとで上着を着るときは申告すること」などTOEICや英検を受験したときには聞いたことがない指示があって細かいなと印象的でした。
試験に関しては、事前に解いた過去問(H29,H30)と比べるて易しくもなく難しくもなくという印象でした。予定通り60分ほどで解き終えてしっかり見直し時間を取ることができました。自己採点の結果、正答率は約80%だったので上出来です。

試験Ⅱ

着席時間から解答時間は25分です。試験Ⅱは聴解問題なので音量の調整用に長めの準備時間を設定しているようですが、すんなり終わったため開始まで10分ほど座ったまま待ちぼうけでした。試験Ⅱのみトイレ等で途中退室すると再入室できないので注意が必要です。
過去問を解いた時から問題4,5が苦手で本番でもよくわかりませんでしたが、他の問題は落ち着いて解けました。自己採点の結果、正答率は90%を超えました。間違えたのはやはり問題4,5でした。

試験Ⅲ

着席時間から解答開始までは15分です。これまでの試験と同様に注意事項や受験者の確認があり試験開始です。
試験Ⅲは難しかったなという印象です。最初の大問から全然わからなくてフリーズしてしまい、かなり時間を使ってしまいました。中盤からだいぶスムーズに進んだので70分ほどでマークシート式の80問を解き終えました。記述式は構成を5~10分ほどで考えてから書き始めました。のんびり書いていたつもりはないのですが構成を考える時間を含めて40分ほどかかっていました。この時点で残り時間が10分しか無く、できる限りの見直しをして試験終了となりました。自己採点の結果、マーク式の正答率は約70%でした。

総合するとマーク式全体で正答率80%、記述式が0点だったとしても全体で70%を超えるくらいでした。

その他

開場から試験Ⅰまでに50分、試験Ⅰと試験Ⅱの間に昼休みとして70分、試験Ⅱと試験Ⅲの間に40分の休憩時間があります。ほとんどの方が問題集を解いたり、用語集や自作のノートを見直して過ごしていました。昼休みには聴解問題を解いていそうな方もおられました。あまりやりすぎると本番持たないので、個人的には用語集等をさっと見直すのがオススメです。

また、今後、日本語教育能力検定試験を受験する、または、休憩時間が含まれる長時間の試験を受験する場合、すべきではないことが1つ。

休憩時間中に試験の答え合わせをしないこと

「あの答えはやっぱり2だったかな」のように気になる気持ちはわかるのですが、すべての試験が終了してからにしましょう。もやもやするかもしれませんが試験後に変えることはできませんし、間違えてるかもしれないとわかったときには次の試験に不安を引きずってしまうだけです。
万が一、自席の近くでそのような会話が始まってしまったら、「耳栓をする」「聞こえないところに移動する」などをして対応して集中を切らさないようにしましょう。(実際に今回の試験で昼休み中に隣の席で答え合わせが始まってしまい、「イヤホンで耳栓」「会場内を散歩」で集中を保ちました)

解答速報

正式な解答は合格発表まで公表されないので、自己採点をする場合は養成スクール等が出している解答速報を参考にすると良いと思います。(各社によって解答が異なる設問があります。また、試験Ⅱはアルクのみ公表しています)

アルク(公開終了)
https://www.alc.co.jp/jpn/article/sokuho/?utm_source=sokuho2019&utm_medium=flyer&utm_campaign=NM

ヒューマンアカデミー
http://haa.athuman.com/sokuho/?code=041039

千駄ヶ谷日本語教育研究会(2019年度分の公開は終了しています)
https://www.jp-sji.org/jp/kentei/about/answer.html

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